SSブログ

一度読んだけでは。

 今度の読者会で取り上げることになっている二つの作品を読んでみました。一つは民主文学一月号の能島龍三さんの「慟哭」、もう一つは同じ民分二月号の北原耕也さんの「壊れたカメラ」です。一月ほど前にいちど読んでいるのですが、ゆっくり読み返してみるとどちらの作品もさらに印象が違って素晴らしい作品だなと思いました。作中の人物の心理から様子まで、目の前にそこにいる人のように思い浮かびます。
 祖父母の世代から孫世代まで世代の違う作中人物を通して時代とか歴史とかを日常の生活の中で感じさせられます。ハンナ・アーレントの人間の条件の一部を読んだことも影響しているのか、記録や記憶によってはじめて意識され明らかになる体験や世界。他人の人生の一コマを手をふれて感じることができたように思います。「慟哭」の若い孫娘と祖父の関係すてきですね。
大切なかけがいのないものを喪失しながら生活する登場人物たち、何を失ったのか、その痛みが伝わってきます。考えれば考えるほど潜血がほとばしるようなこと。
野島作品は珍しく現代を、若い孫娘を通して描いています。生きていることが苦しいような時代にどう未来を創るのか、応援したいなと思いました。明日ははれよ。
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新しいブログをはじめることにしました。

 パソコンやスマホどちらも詳しいことはわからない機械音痴のアナログ人間なので、短期間にガラケーからスマホへ、パソコンも三台目になり、OSも変わり、そのたびに目を白黒させながら、問題だらけで随分時間を消費しました。一切使わない暮らしをする覚悟ならやめてしまえばよいのですが、中途半端に
使いたい。なら覚えるしかありません。やっとSSブログのアカウントも安定したようなのでメインブログを変更しようと思います。

 ゆるゆると風船カズラ日記同様、お越しいただければ幸いです。
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